正確無比なキックを持つレフティ・サイドバック
太田宏介は、運動量、縦への突破力といった近代サッカーでSBに求められる当然の能力は勿論として、正確無比なキックも併せ持ったレフティの左SBだ。チームでフリーキッカーを担った昨シーズンには、公式戦で直接FKの5ゴールを記録している。また、ピッチをワイドに使えるという点から、利き足とポジションの関係を大切にするアギーレにとっては、非常に魅力的に映る存在だ。今後、内田の代表引退もありうる状況だけに、SB陣の発掘の必要性があるのだろう。
太田が左SBに入ったときを想定しても問題はない、もう一人のSBが長友であっても酒井高徳であっても、左と遜色なく右SBをこなすことができることは、彼らのクラブでのプレーで証明済みであり、利き足の点からすればむしろ理想的だ。
堅実な守備の右SB
西 大伍は、鹿島でシャルケ(ドイツ)に移籍した内田の穴を埋め、レギュラーとして活躍している選手だ。本来SBに求められるスピードこそ飛びぬけているようには見えないものの、オーバーラップのタイミングの良さでそれをカバーしている。守備もしっかりしており、アギーレの眼鏡にかなう選手と言える。
西のプラスαの特徴としては、ゲームの中での落ち着きがあげられるだろう。SBと言えば、守備力と縦への運動量が主に求められるが、MF経験もあることから、ボランチやトップ下のような落ち着きを見せ、展開力を示すこともある。カウンターの起点となる局面で生きてきそうなプレースタイルを併せ持っている。
強さ、速さを併せ持つCB
塩谷 司は、182cm、80kgと恵まれた体格で、1対1の強さや、カバーリングの速さといった身体能力の高さを持った選手だ。加えて、今シーズンは6ゴールと攻撃力も身に着けてきている。
今回は、ほぼ固定的にCBで起用されると見られた吉田が欠場しており、(森重がCBとして起用される局面もあるかもしれないが、)DF登録メンバーを見る限り、CB要員は、水元と、やはり今回初召集の昌子との3名のみとなっている。アギーレへのアピールという点で、塩谷にとってはビッグチャンスになるだろう。
若く潜在能力高いCB
昌子 源は、21歳と若く、182cm、74kgと潜在能力も高い。今シーズンは鹿島のレギュラーに抜擢され、26試合すべてに先発。既に9月からアギーレジャパンに召集され、活躍を評価され、今回も召集された柴崎とともに鹿島を牽引してきている。1対1に強く、闘争心旺盛で、ロンドンオリンピック代表などのチーム内ライバルを追い越し、試合に出続けることで急成長している選手だ。
塩谷同様に、今回は多くの時間帯にピッチに立つチャンスがあるかもしれない。アギーレにアピールし、今の勢いを更に加速させて欲しい。
攻守備えたCB
昌子の負傷離脱により、急遽、鈴木大輔が召集された。ロンドンオリンピック代表での活躍の記憶も新しいが、身長181cm、体重78kgの恵まれた体格で、フィジカルが強く、ボールの奪い方が巧みで、ビルドアップなどの攻撃面も期待できる。
塩谷同様に、今回は多くの出場時間を与えられる可能性が高いチャンスだ。そこをどう生かすかが重要だろう。
SBには、守備力とともに攻撃力を、CBにはあくまでも強さを求めることは、近代サッカーの王道に向かうべき日本代表の理想像を掲げる、アギーレの意図が見えるように思える。
