万全なコンディションで試合に臨みたい内田の葛藤


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ブラジルワールドカップでは、1分け2敗とグループリーグ最下位での敗退を喫したザックジャパンであったが、その中で唯一躍動し株を上げたのが内田だ。特に0-0に終わったギリシャ戦での攻め上がりからのチャンスメイクは記憶に新しい。CLで戦った経験があるが故に、ワールドカップのプレッシャーの中でも力を出せたのは間違いではない。
その内田が、グループリーグ敗退の後のインタビューの中で代表引退示唆とも取れる発言をしたのには驚いた。
しかし、冷静に考えればそれは良く判る話だった。内田は、シャルケと日本代表を掛け持ちする中で、トップフォームで戦えることが少なかったのだ。それ程にドイツと日本は遠く、ブンデスリーガシーズンをドイツで過ごし、短い国際Aマッチデー期間中に日本で戦うことは負担が多いのだ。それを裏付けるように、内田は代表戦で負傷または負傷の種を抱え、その後ブンデスリーガで長期欠場ということを繰り返している。
『ワールドカップで暴れて見せた。それはCLが自分を育ててくれたから』と内田は考えているに違いない。選手としての成長を考えれば、CL(つまりシャルケでの戦い)優先なのかな?と考えても不思議はない。しかしながら、初めてピッチに立ったワールドカップから去った後に、『このまま終わったら負け犬でしょ?』と、『内田代表引退』の雰囲気が一人歩きすることに早々に釘を挿す。恐らくは、彼の心の中では簡単に答えを出せない問題として揺れ動き、葛藤は続いている。
遅くとも、アギーレが召集をかけた際には、その答えは明らかになるだろう。代表にいて欲しい選手であるが、道は自分で決めるもの、それは誰もが止められない。
